選考基準について
ルールはシンプルだ。「同等品を単品で買ったら、雑誌の定価を超えるか」。それだけ。ブランド力や希少性は加味していない。純粋に「モノとしての価値」で見た。
あと一応言っておくと、これは「付録メーカーさんに問い合わせた正確な原価」ではない。近い商品を実際に調べて、「おそらくこのくらいの価格帯だろう」という感触で出している。そのあたりはご了承ください。でも外れてはいないと思う。
ノミネート作品
DEAN & DELUCAのステンレスボトルはオンラインショップでも人気で、通常3000円台〜。真空二重構造で保温保冷対応、ハンドル付きでアウトドアにも使えるスペック。これが1100円で手に入るのは、冷静に考えるとおかしい。買った日、しばらくボトルと雑誌を交互に見ていた。
Colemanというブランド名だけで強い。保冷機能もちゃんとしていて、容量も実用的なサイズ。アウトドアブランドの保冷バッグとして単品で買えばこの価格帯になる。雑誌本体を読んだかどうかは覚えていないが、バッグは今でも現役だ。
セレクトショップのSpick & SpanとディズニーのW名義コラボ。この組み合わせを単品で作ったら絶対2000円は超える。ふわふわの素材感が付録とは思えないレベルで、受け取った瞬間「え」と声が出た。
調光サングラス、つまり光の量によって色が変わるレンズのやつ。これを付録にしてしまうのが信じられない。MILKFED.のブランド力と調光機能のかけ合わせで、単品なら確実に4000円以上。今回のノミネートの中でもとくに「原価やばい」感が強い。
DEAN & DELUCAのトートバッグは定番人気アイテムで、公式では3000円台〜。さらにストラップ付きポーチもセットというのが太っ腹すぎる。グローサリーバッグとして毎日使えるクオリティで、素材感も申し分なし。
優勝は、MILKFED.の調光サングラスセット
決め手は「機能×ブランド」の掛け算だ。調光サングラスは製造コストが高い。そこにMILKFED.というブランド名が乗っかると、単純な素材費を超えた価値が生まれる。それが1320円で手に入るのは、構造的に「おかしい」。
DEAN & DELUCAも毎回上位に来るが、今回はMILKFED.の「機能付きファッショングッズ」という珍しさが一歩上回った。
雑誌の付録は、ブランドにとって「体験させる場所」でもある。だから採算度外視みたいな付録が、定期的に生まれる。
なぜこんなに豪華な付録が作れるのか
付録の製造は大量生産前提なので、ある程度コストが下がる。ブランド側にとっても「雑誌の読者に自分たちのプロダクトを体験してもらう」という広告的な意味がある。だから多少原価割れしてもブランド側にもメリットがある、という構造がある。
それを知っていても、受け取った瞬間の「えっ、これが付録?」という感覚はなくならない。毎回同じリアクションをしている自分がいる。そういうときのための言葉が「コスパ最強」なんだと思う。
来年の夏も、また優勝者が変わるはずだ。毎年更新していくので、ぜひまたチェックしに来てほしい。
