なぜキャラクター付録には抗えないのか

そもそも、なぜキャラクターの付録はこんなにも人を駆り立てるのか。ちょっと考えてみると、いくつか理由が思い当たる。

まず「そのキャラが好き」という感情が先に来るので、「これは買う」という判断が爆速になる。ポーチが欲しいかどうか、サイズが合うかどうか、そういう実用的な考慮をすっ飛ばして「スヌーピーだから買う」になる。そこには一切の迷いがない。ある意味潔い。

次に「コレクション欲」が刺激される。同じキャラクターのグッズを集めることで、なんとなく「揃っていく感」が生まれる。1個では完結せず、次が欲しくなる。出版社側もそれをわかっているから、毎号少しずつ違うデザインで展開してくる。これは罠だとわかっていても入ってしまう。

【スヌーピー】2025年〜2026年上半期の付録登場回数を調べてみた

過去1年半ほどの付録情報を調べて、主要3キャラクターがどの雑誌の付録に登場しているかをまとめてみた。あくまで把握できた範囲でのカウントだが、それでも十分すぎる結果が出た。

雑誌名(例) 付録内容 定価
InRed 11月号 スヌーピー 2WAYキルティングバッグ ¥980
InRed 11月号増刊 スヌーピー 刺繍入りファーポーチ ¥980
MonoMax 某号 スヌーピー マルチケース ¥1,100
リンネル 某号 スヌーピー トートバッグ ¥1,000
GLOW 某号 スヌーピー ポーチセット ¥1,100
スヌーピー付録登場推定回数(年間) 約15〜20回

年間15〜20回。つまりスヌーピーだけを追いかけようとすると、最低でも毎月1冊以上、多い月は2〜3冊買う計算になる。定価平均1000円として計算すると、年間15,000〜20,000円がスヌーピーのためだけに消える。

💭 実録・コンプリートを試みた話

「今年はスヌーピー全部集める」と決意した10月

去年の秋、「今年残りのスヌーピー付録は全部買う」と決めた。10〜12月の3ヶ月で4冊買った。雑誌本体は1冊しかちゃんと読まなかった。部屋にスヌーピーのバッグとポーチが4つ増えた。どれも可愛かった。ただし収納が終わった。来年もまた同じことをやりそうだと思っている。

3キャラ同時追跡を試みた場合のシミュレーション

スヌーピー・ハローキティ・リラックマの3キャラを同時に追いかけたらどうなるか。ざっくり計算してみた。

キャラクター 年間推定登場回数 年間推定費用
スヌーピー 約15〜20回 約¥15,000〜20,000
ハローキティ 約12〜18回 約¥12,000〜18,000
リラックマ 約10〜15回 約¥10,000〜15,000
合計 約37〜53回 約¥37,000〜53,000

年間37〜53冊、費用にして3万7千円〜5万3千円。月にすると3〜4冊、約3,000〜4,500円。これをコストと見るか投資と見るかは、その人次第だ。

コンプリートしようとすると人生が終わる。でも「全部集めたい」という気持ちは止まらない。それがキャラクター付録の罪深さだ。

コンプリートを諦めた方が、楽しめるかもしれない

計算してみてわかったのは、「全部集める」を目標にすると、付録を楽しむ余裕がなくなるということだ。「あれ買ったか」「これ見逃した」というストレスが増える。

たぶん付録の正しい楽しみ方は、「出会ったものを楽しむ」であって、「全部手に入れる」ではない。書店でたまたま目に入って「あ、スヌーピーだ、可愛い」と思って買う。その一冊を大事にする。それだけでいい。

わかってはいる。でもまた来月、「全部集めたいな」と思うと思う。毎年同じことを繰り返しながら、たぶんこれがずっと続くんだろうな、と思っている。それはそれで、悪くない人生だ。